ウズベキスタンの旅 前編はこちら

2019.9.26 イチャンカラの城壁内散策

甲斐性のある男は4人まで正妻持ってもよい。
でも平等に扱うこと。
できるだけ、綺麗じゃない人を正妻にすること。
妬まれないように。
それ以外に側室も何人もいてもよいが、正妻とは明確な選別あり。

しょっちゅう争いがあるので、駆り出される男性は人口比で少なめ。
どうしても女性が余りになるため、綺麗な人を囲うというよりは生きていけない女の人を救済する必要にかられての制度らしいです。
綺麗じゃない女性は生きていけないということかー。
なかなか残酷ですね。

どうしても都会のタシケントやサマルカンドよりは田舎なのでお土産などのクオリティも低め。
建物の色使いや工程も地味めです。

2019.9.26 イチャンカラ最大のミナレット

イチャンカラ最大のミナレットに登る。
高さほぼ60メートル。

中は急で各段40センチはあるらせん階段。

すれ違いもままならない狭さです。
これをひたすら登ります。もう四つん這い…。
足は上がらなくなるし、息は切れるし、もうダメと思ったら展望台につきました。

が、ここも超狭い。
らせん階段との柵なんかない。10人いればぎゅうぎゅう。

しかし!
頑張った甲斐あって絶景ゲットしました♡

過酷なミナレット登りに力尽きて自由時間はゆっくりお茶しました。
ガイドさんたちとともに。

ウズベキスタンは1日の中で四季がきます。
朝晩はすごく冷え込んで今の時期は10度前後。
日中は日差しがとてもきつく、気温は30度超え。
サングラス、帽子、日焼け対策必須です。

1日は冬→夏→冬という感じですね(笑)

2019.9.27 ウズベキスタン→トルクメニスタン

陸路で入国。
ビザがいります。

台湾から帰ってきて慌てふためいてギリギリ間に合った経緯あり。
でも旅行業とかは事前申請しておいてその日にその場でもいいらしいです。

両国の中間地点が800mほどあり、小さくてすっごいボロい昭和なバスか徒歩で移動します。
ここは絶対に撮影禁止。
バスにもカーテンがわりにボロ布が窓を覆っています。

トルクメニスタンは原油、天然ガス、地下水など天然資源にすごく恵まれており、特に観光にチカラを入れる必要なし。
国民性もあってか全然フレンドリーじゃないし、おもてなしという感覚はありません。

ウズベキスタンのガイドは「中央アジアの北朝鮮」だと(笑)
日本人にとっては強烈にイメージしやすい例えだなぁ。

手荷物も全部ひっくり返されて細かくチェック。
周りには今ある意味すごくホットなイランとかずっとホットなアフガニスタンとか、違法薬物など簡単に入ってこまれやすい土地条件なので、常備薬ひとつでもこれはなんや?とか聞かれます。

英語を話せるわけじゃないので「身振り手振りでとにかく説明して、怪しいものではないアピールをしろ。」って言われてたのに私たちは荷物ひっくり返しはありませんでした。

でも、ひとりしかいない係員がしょっちゅういなくなるのでなかなか列が進まず。
それでも出入国が1時間強で済んだのは奇跡的とガイド。
8月にきた同じ日本人ツアーは2時間半かかったらしいです…。

大型バスに乗り換えて走り出す。
街の景色は全然違うことにこれから気づきます(笑)

トルクメニスタン中央部、カラクム砂漠のダルヴァザへ向かう280キロバスの旅。
ちょっと郊外になると道は途端に怪しくなります。

トイレはいよいよ外に放り出されるだけ。
その辺でテキトーにどうぞ♡

折りたたみ傘を持ってこいと言われたのはお尻を隠すためだったのね(笑)
女子6人、一定の間隔を保ちみんなで一斉にしゃがむ。
子どもの時以来の青空トイレ。

貴重な経験でした。

2019.9.27 地獄の門

バスからびっくりするような古いバンに乗り換えて15分くらい。
砂漠の真ん中、どうしても来たかった「地獄の門」についにやってきました。

このツアーを見つけて2年。
ずっとずっと頭の片隅にあって自由人になったのをきっかけに決行することにしたんです。

約70年前に地質調査で掘っていたら、天然ガスが吹き出て危ないからと火を放ったらずーっと今の今まで燃えているという。
ガスがなくなれば消えるわけですし、なんとしても生きてるうちに燃えてるうちに見ておかなきゃ!と今に至ります。

嬉々としてみんなで見にきたけど、あれ?って感じ。
これ結構もう消えてない!?炭火みたいじゃない!?
すごいはすごいんだけど期待が大きかったが故にはてなマークがいっぱいです。

2019.9.27 砂漠のど真ん中でテント泊

アウトドアは嫌いなのに…。砂漠のど真ん中でテント泊。
ひとり一個、1畳半に寝袋付き。
そんなに狭くはありません。

10度くらいまで下がると聞いていたので、ユニクロダウンやひざ掛け、カイロなど装備万全。
でも夜中は暑いくらいでした…。寝袋のファスナー閉めなくても寝れましたよ。

星がすごくきれいで、カメラ女子たちは三脚立てて撮影大会。
スマホじゃ無理!
北斗七星、カシオペア、オリオン、天の川しっかり見えました。

夜の地獄の門。
昼間とはガラッと違う雰囲気。
すっごくよかったです!

熱波がすごいです。
夜はすごく冷えるけど、ここで十分あったまれます(笑)

みんなで大感動して、夜中も見に行こうねってはしゃいでいたけど。
帰り全員で迷子になりました(笑)

自分たちのテントまでたどり着けません。

ぐるぐる歩き回った末に、地獄の門までまた戻って仕切り直し。
たかだかテントから徒歩5分くらいなのに。

行きはヨイヨイ帰りは怖い
よくわかりました…。

大人しく寝ようねってことでトーンダウン。

暗いってほんとに暗いんですね。
星空トイレもわずか数メートル離れただけで方向感覚がおかしくなります。
テントに灯した懐中電灯のみが頼り。

お金の話も一緒だけど、現状把握、現在地の確認って何より大事!

こんなところで身をもって教えてもらいましたー(笑)

だけどよかったです♡
興味がある方、できるだけ早く行った方がいいですよ😊

5日目。野宿の朝。
薄暗いうちからまた地獄の門を見に行きます。

なんで迷子になっちゃったんだろ(笑)
喉元過ぎれば熱さ忘れる。

日の出。

あっという間に明るくなりました。
ありがたき幸せ♡

2019.9.28 バスで南下 260キロ

カラクム砂漠から首都アショガバードに向かってバスで南下。
260キロ(笑)

お遍路の先達さんの言葉を借りれば「お尻の修行」。
とにかく道が悪いんだけど、ドライバーさんは気を使って走ってくれます。
バスは中国製。結構いい作りです。

途中にいくつか湖のようなものが。
雨水がたまってできたものか地下水が湧いてできたもの。
水源は豊富で数メートル掘るとすぐ出てくるんだそうです。

ガソリンスタンドと売店。
コンビニなんぞはありません。

野良ラクダ、野良牛があちこちに。
悠々と道を渡ります。だいたい3〜4頭で行動してる感じですね。

どこの国でも野良はいる。
ジャンルはさまざまだけど。

2019.9.28 トルクメニスタン🇹🇲南部

砂漠を抜けると徐々にひらけてきました。
まずは工場地帯?そして住宅街。

旧ソ連で最近では中国資本が凄まじい勢いで入ってきていて、共産主義っぽくなんでも画一的な印象です。
そして隣のウズベキスタンに比べると都会化が進んでいる気がします。

砂漠の印象とは全然違ってびっくり。
この後もっとそう思うことになります。
このツアーで首都アショガバードまで足を運ぶのは私たちが初めて。
阪急トラピクスが試験的にルート変更したみたいです。
今までは地獄の門見てとんぼ返りだったそう。なんてもったいない。

2019.9.28 首都アショガバード

5泊目ホテルにアーリーチェックイン。

砂だらけのままランチ。
ハンバーグにポン酢とからしが大活躍でした♡
おいしくて食べやすい。

が。
初めて常温のペットボトルではなく、すでにグラスに注がれた冷たいお水があって。
みんな喜んで飲んだ結果、このあと恐ろしい事態を巻き起こすことになります…。

首都アショガバード市内観光。
ガイドのビートさんが結構あちこちに顔が効く感じで、いろいろ連れていってくれます。

街のあちこちにモニュメントとか権威の象徴みたいなのがあって、とにかく上へ上へと高く伸ばしてくのがいいことらしいです。
名前は忘れたけど、ここもその1つ。

2人衛兵がいて二時間おきに交代。
ここはウズベキスタンと違って写真はナーバス。
銃持ってるから撃たれるかもね…。
遠目に景色のひとつとして撮ってくださいねーとガイド。

トルクメニスタンの国旗には5つのマークがあり、ここの塔にもそれが記されています。
5つの州のトレードマーク。
上から下になってるけど序列とかあるのかなぁ。

首都アショガバードは人口100万人ほど。
平均月収は400米ドル。光熱費はタダです!
さすが資源国ですね。

この国では、馬と犬と絨毯が大事にされてるので、馬は食べないそうです。
馬刺しおいしいのに…。

国立博物館へ。

入場料10ドル、撮影料15ドル!
入るより撮る方が高いっ。
みんなひるんだけど、私は払うぞ!
こんなとこ二度と来ないですからね。

ひとりパシャパシャいっぱい撮ったけど、正直撮るほどのもんでもなかったりしました(笑)
まあそんなもんですよね。

トルクメニスタンの歴史がよくわかります。周辺諸国との関係も。
もっと世界史ちゃんと勉強しとけばよかったねってみんなでしみじみ。

2019.9.28 世界遺産ニサ遺跡

首都アショガバードから郊外に出て、世界遺産ニサ遺跡。
王様の生活がわかるオールドニサと庶民の生活がわかるニューニサがあるけど、私たちがきたのはオールドニサの方。

OLD NISAって書きます。
仕事柄、思わずNISAが浮かんでしまう…(笑)

今でも調査と修復が続いています。
なぜか調査してるのはイタリアなんだそう。

2019.9.28 首都アショガバード キャプチャックモスク

2002年にできた比較的新しいモスク。
中は撮影禁止なのが惜しすぎる!
ふんだんにお金がかかってます。
さすが中央アジアの北朝鮮(笑)

ため息が出るほど贅沢できらびやかな空間になっています。
モスクはなぜだかすごく心奪われます♡

一階のフロアは男性、バルコニーみたいになった二階は女性がイスラムのお祈りをします。
一階は絨毯の模様でひとり分のお祈りスペースがわかるようになっていて、ぎゅうぎゅうで8000人分ある!
目の前に女の人のお尻があったらお祈りどころじゃなくなるから男女分けてるって話だけで本当でしょうか?

節目のお祈りのときは22000人集まるそうです。
なので階下のトイレや手足の洗い場もとにかくキャパが大きかったですー。

トルクメニスタン🇹🇲
アシュガバッドで最後の夜ごはん。

予約すればゲルの中でも食事ができます。
コスプレはその場でOK!
帽子は寒さ対策だけでなく、真夏の暑さ陽射し対策にもなるんですよ。
羊の皮で作るんだけど、帝王切開して胎児の皮を剥いだものが一番柔らかくて高いんだって。
ちょっと残酷…。

プロフ料理。
おいしいんですが…。
お昼の水の後から体調不良者が続出。
わかりやすいくらい食欲がみんな落ち出しました。

恐るべし!中央アジアの洗礼。

トルクメニスタン、首都アショガバード。
ガイドのビートさんがめっちゃ気の利く人でルート外で夜景がとてもきれいに見えるところに連れていってくれました。

とにかく首都アショガバードは栄えてます。
地獄の門だけやったら認識間違えるとこでした!

これまでは地獄の門に行ったらすぐにウズベキスタンへ戻っていたらしいけど、絶対こっちも見たほうがいいです。

日本人観光客はほとんど来ないので現地の人もとても珍しい様子。
よくニイハオと声をかけられました…。
中国資本も多いからでしょうか。アニョハセヨはなかったので、韓国人は来ないんでしょうね。

ちなみにこのマンション、75000ドルくらいだそうです。
30年後には少し戻ってくるらしい。
何がどう戻ってくるのかよくわかりませんけど(笑)

ホテルもそうでしたが、外観はやたら豪華なんですが、中身は結構古かったりします。
もしかしたらハリボテ仕様かもしれないですね。

だけど昔の香港みたいに投資用ってのもありかもしれません。
買って住んでもいいけど、友だちをなかなか呼べないってデメリットも。
ビザ取るのがすごくめんどくさいからってビートさん。

とにかく百聞は一見にしかず。
行って感じるってことはすごく大事だなあと改めて実感。

日本では味わえない経験をたくさんして帰ってきました!